まくらと、仲良しほっぺ
あるところに可愛いほっぺの女の子がいました。
赤くてプニプニで、ぷるんとしてる、ほっぺ。
そんな女の子のほっぺのことを、まくらさんは大好きでした。
あーあ、今日も仰向けに寝てるから、ほっぺにさわれないなぁ。さみしいなぁ。
いつもいつも、さみしい思いをしていたまくらさん。
しかし、夜でもないのに、女の子が帰ってくるなりまくらさんにくっつきました。プルプルのほっぺは、いつもと違って、ちょっとしょっぱい味がして、濡れてました。
でも、まくらさんは嬉しいのです。女の子が、まくらさんにもたれてくれているから。
安心してるのかな。もっともっと、泣いていいんだよ。
まくらさんは、そう思いました。女の子も気持ちが通じたのか、静かにシトシトとほっぺとまくらさんを濡らしました。
まくらさんは、自分が安心してたくさん泣ける場所になれて、よかったなぁ、と思いました。
まくらさんは女の子の涙をたーくさん拭ってあげたので、濡れてしまいました。けれども、女の子のほっぺは、いつのまにかいつものプニプニのステキなほっぺに戻っていました。
あぁ、よかったなぁ。がんばってね。
まくらさんは、そう思いました。